VOICE3 裸のこと・美しさとは何か

らむ:さて、お話ししは少し変わるのですが・・


先ほどのお話しで、10代ではヌード撮影という大胆でもある経験があったとのことでしたが
どこか深いところでは自分のことをなかなか受け入れられなかったということもあったのでしょうか?
ありのままの自分を表現したいと決めたプロセスもそうですし
出すならヌードまでっていうところがyukoさんらしいなと思いました。笑

 

yuko:ヌード・・・=ありのままの象徴。超自然というか。アダムとイブは性器だけを葉っぱで隠してる。・・・変!って率直に感じません?
私はそう感じてました。一般的には隠さなければいけないっていうのは、社会生活を送る中でわかってますよw
でもナゼ?っていうのは昔から思っていたかもしれません。

現代社会で真っ裸になる時って、入浴時か愛しあってる時か、って感じですよね。他にあるっけ?w
部屋の中で真っ裸で過ごしたことない人もたくさんいるのでは?やってみるとわかるのですが
開放感半端なくていいんです。
なぜそれもタブー感あるのか。そもそもタブーってなんじゃ?ってところに行き着くのではないかなと思っているんです。
タブーってほぼ自分の中の罪悪感で、実は実態がない謎の存在ですよね。
もちろん私も外に出たら服を着てるし、ヌードを声高に叫ぶつもりもないんだけど、ただ自分の中でヌードって自然なんだよなーって思うんです。


らむ:ホントそうかもしれないですね。
私たちは裸になる時間が少ないというか、常に何かを着ていますもんね。
そしてお風呂場で見る自分の体が全てだと思っている。
それは、自分の体を美しいと思えない人が多いと思いますよ。
全然自分の体を見つめる機会がない上に、お風呂場でしか見ないんですから(汗)
体にも角度によって色んな表情がありますから
鏡で自分の体を見つめてみる時間を作って欲しいなと思います。
あ、これはちょっと撮影向けのお話しになってしまいましたが。


yuko:そうですね!視覚的に見るのはそれこそお風呂場の鏡だけかも。自分の体を美しいと思えないのは本当に寂しい。では、美しさとは何か?ってなってきますよね。何の基準に則っているのか?流行りの?現代風の??
体にも角度によって色んな表情がありますもんね。

確かに確かに、それは頑張っても自分で見えない部分が多い。
自分は想像することしかできない。背中とかね。
それは写真家の目線のありがたさですね。

あとね、話逸れますけど、思っていることが一つあって。
セックスって、体のパンツを脱ぎ心のパンツを脱ぎ、丸裸になって本来の一体となるような感覚で繋がりますよね。愛とか美しさそのものになる。ありのままで美しいというのが心底、腑に落ちる。実際の肉体行為的には体に纏ったパンツを脱ぐだけでも可能ですしなんとなく気持ちいいからそれで終わっちゃいがちだけど。 
本当に気持ちいいセックスが先か、自分の美しさを受け入れるのが先か?
大きくいうと同じことなんですが自分を大切にするのが先♡ にするとセックスの気持ち良さもより一層深いものになると思っています。

らむ:なるほど〜。
タブーとは、自分の中の罪悪感であって実は実態のない謎の存在。その通りですね。
いわゆる一般的にとか、世間ではと言われるタブーは
その人が持っている価値観の一つでしかないんですよね。
私やyukoさんのようにタブーを忘れてしまった人間にとっては(!)
ヌードや脱ぐことは日常において自然なんだなという世界にいることに気づきました。

 

yuko:そう、忘れちゃいましたねw
自然というのは、いっつもヌードでいることが自然なわけじゃないんです。
そこにエッジがないというかね。ストッパーみたいな。