VOICE4 自己肯定と自己受容

らむ:動画にも動画の良さがありますよね。
動いてる自分を見たり、画面の中の艶のある動きをしている自分だったり
日常生活の中ではないことだから新鮮ですよね。
動画ではカメラマン視点から見たyukoさんの魅力をめいいっぱい詰め込みました。
特に大人の女性ならではの色気と、余裕・余白が伝わるようにを意図して制作しました。

 

yuko:らむさんがつくってくださった動画、音楽ともに本当に素敵です。
動画の切り取り方、被写体の見つめ方とか、もう素敵としかいえない。
表現者ってこういう人なんだなーって思いました。
心のヒダにフワリと触れるというよりもどこかをぐぁっと動かす力があるんですよね、らむさんて。

 


らむ:あ、それ嬉しいです。ぐわあっと動かす力っていうの!
それだけ影響力やパワーがある撮影内容なんですよね。
撮影そのものもそうですし、当日を迎えるまでのお互いのやりとりなんかもそう。
私とyukoさんの2人で作り上げた時間ですから
結果として動画でこういう素敵な形に残るのはとても嬉しいですね。


 

yuko:「女」「性」「セクシャリティ」の感覚が、らむさんと似ているのだと思います。


らむ:それは私も感じましたね。
当日はたくさんの自然光が降り注ぐ静寂の中で、本当に静かでゆっくりとした撮影時間でした。
あの時間の流れは官能そのものだったなと思います。

生理で迎えた当日も、体が本調子じゃなかったのもまた良かったんだと思います。
少しの気だるさが、艶っぽさを増していたみたいな。
生理の時でも、それはそれで逆にいいみたいなことって結構あるので
体の状態や天候も、それがその人にとってのベストな環境が用意されていると思っているんです。

☆・撮影後ご自身の中で心境の変化や見た目の変化を感じることはありましたか?

yuko:いろんな意味でどんどん変化したと思います。自分や自分の人生を肯定できる感覚を感じていて、それはものすごい変化です。
自分を大切にしていると思えることが、なによりです。

らむさんが撮ってくれた写真は、こりゃ私か?と思うような素敵な写真ばかり、
でも、一瞬でもこれは私の瞬間で、それを切り取ってくれているんだと、思うことができました。
「こんな自分、なかなかいいじゃん。」と思えること。
「ちょっと飾っておこうかしら」と思えること。
写真は物質としても残る媒体なので、素晴らしいですよね。
目に見えるというのは本当にいいです。

らむ:自分を肯定できるようになったと自覚できることってすごく大きな変化だと思います。
目に見えて物質として残せる写真はやはりいいですね。
,時間が経つほどに、あの時撮っておいて良かったと思える時が来たりするんですよね。
もしかしたら撮影と普段の自分では違いすぎるって思うかもしれないけれど、
どれも私から見たらそのまんま、ありのままの姿のyukoさんなんですよね。
それを少しでもお伝えできるのはカメラマン冥利に尽きるの一言です。


yuko:自分にとってコンプレックスだった肉体の部位なども愛せるようになったと思いますね。
 

らむ:それはとてもいいですね。
写真で客観的に自分を見ることができたからでしょうか?
コンプレックスも「まあいいか」という寛容になった感じですか?


yuko:両方、かな。
ないものねだりといえばそれまでなんですけど、私は女性のふくよかな感じとか線の丸みに憧れているんです。エロい格好をしているわけじゃないのに匂い立つ感じ。(たとえばモニカベルッチ が大好きです。)
私自身は背が高くて手足がひょろ長く、特に上半身は肉がつかず、あばら骨は浮き出ている。
そして産後授乳が終わったら、びっくりするほど胸がなくなった。
女の体と思えないという感じ。
しかし一般的にこれらは多くの反感を買うのを経験上知っているから、言えない部分でもあるんです。
ですが、もうビキニは着れないなとか色々思ったりしていました。
写真に関しても男女で抱きあってる写真とかみて素敵だなって思うけれど、私はムリだなーって決めつけてる所はありましたね。


らむ:なるほどなるほど。
ないものねだり、よく分かります。

yukoある日猛烈に可哀想になったんですよね。私の体。